水彩のクラスでは、色と形をそれぞれ別に学んでいきます

「フォルメン線描」


自然の中の生命が持つ形は様々で、とても不思議です。どういう理由でそうなっているのでしょうか?

自然界の形態は、色彩とはまた別の本質を持っていて、個々の生命に必然的なものです。

固有のフォルムが、運動を繰り返しながら変化し成長していきます。

命あるものには法則があり、秩序と動き、集中と解放があります。

その変化の軌跡をたどりあがら、フォルムを描く呼吸のリズムは、動きやバランスを感じ取る力を育てます。



「ぬらし絵」

 

 自然界の色彩は、なぜ様々にあふれ、それはどこから生まれてくるのでしょうか?


 私たちは、自然の草や木の緑を見ると、心安らぐ思いをいだきます。きれいな夕日が刻々と変化する様子に、知らず知らずのうちに、なぐさめられ呼吸が深くなります。色彩を心で感じているからです。

 

 それらの色彩が生成する過程を、色の生命力を感じながら体験していく為

                    の方法が、ぬらし絵です。
   

                                         この方法は、水で色が輝きを増し、心の動きにそって色も動いていくこと

                   ができるため、子供たちはたちまちのうちに、色彩の世界に深く入り込んでい

                   きます。

 

                   その美しい響きあいの体験は、心のバランスを取り戻す作用があり、セラピー

                   としても用いられています。

   

                                                                          人間と同じように、色にも個性があり、色彩の本質にもとづいた色の感情を

                   体験することは、自分を発見していくことにもつながります。 

 

                                                                             こうして、世界と色と自分とのつながりを実感していくことは、私たちがこ

                   の世界で生きていくことへの、大きな信頼と力を育みます。